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2005-09

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ギリアン・ウェルチは最高に無気味だのリルコミで~す

ただいまザーッザーッと波が寄せるように大雨が降ってる
小平ですが、今日は朝から一日中とても蒸し暑かった。
あんまり蒸すので「きっと雨になる」と
昼飯を食いながら予想してたら的中しちゃった。
アメリカにはフロリダ半島沖に「リタ」って熱帯低気圧が
出来て、間もなくハリケーンに発達してメキシコ湾を横断
してルイジアナやテキサスなどが直撃されて危ないらしい。
あれれれ、外の大雨が突如止みましたねえ。せっかく大雨
をバックにアメリカン・オールドタイムの災害の歌でも書
こうと意気込んでいたらピタッと、私の気持ちをからかう
ように雨が止んでしまいました。どうしようか......。

こないだからちょくちょく
ギリアン・ウェルチを聞いてる。
なぜ聞いてるのかといえば
自分のレパートリーにしたいと、
あれこれ歌える曲を探しているとき、
妻が買ったギリアンの二枚目のCDアルバム
「HELL AMONG THE YEARLINGS」を見つけのです。
ギリアンのことは映画「オー!ブラザー」のサントラ盤や
コンサート「ダウン・フロム・ザ・マウンテン」
のビデオ映像でごく普通に見て聞いただけだったので、
特別にいい女でもなかったので気にも止めなかった。
ただ声だけはきれいだと思っていた。
しかし、この女はとんでもなかった。

「HELL AMONG THE YEARLINGS」
/ 若き日の孤独(邦題)
とタイトルされたアルバムは、
全部で11曲収められていて旦那(?)デビッド・
ローリングスとのデュエットで歌われる。
歌を支える楽器は、ギリアンのリズムギターに
ときどき効果音的に使われるバンジョー。
そして多分、このギリアン・ミュージックというか
ギリアン&デビッド・ミュージックにだけ
特別にフィットするデビッドのリードギター
だけのシンプルな構成.
もっともコンサートはいつも二人でこなしている。
ここではゲスト・ミュージシャンを使わないで、
普段のありのままのギリアン・ウェルチを
表現しようといった意図があったのだろうか。

とりあえずメロディラインが独特で、
ギリアンだという個性が際立っているのがいい。
スタンレー・ブラザースのマウンテン・ソウルにも
通じる寂寥感と、ブルースの深い絶望感が
そのメロディラインから漂ってくる。
歌詞も凄まじい。
まず一曲目、二曲目がレイプ、三曲目が悪魔に
とりつかれた子供。四曲目はクスリ。
5曲目は撃たれて死んで馬で帰った息子を見る母。
六曲目は炭鉱夫の歌。七曲目は浮気女のセックスで
「ハニー・ナウ」。八・九曲目は死、十曲目は
他人の曲で最後の十一曲目でようやく自然の季節を
テーマにしている。うん、アルバム全部レイプ
を扱ったといえるかもね。
しかし、いまどきこんな超ヘビー級な
暗くて重い曲はない。
こういうのを書くなんて
とんでもない女シンガー・ソングライターだ。

ギリアンはロスで生まれてサンフランシスコ経由で
ボストンへ。バークリ-・ミュージック・スクールに入学。
アメリカン・トラッド・フォークやオールド・タイム、
ブルーグラスなどの研究に集中する。
そこでやがて恋人となるデビッドと出会い、
二人で曲を作りあったあとナッシュビルへ行き落ち着く。
間もなくピーター・ローワンのコンサートで
大プロデューサー、Tボーン・バーネットに才能を
見い出されて、一気に花が開く。
96年デビュー・アルバム「REVIVAL/リヴァイヴァル」
98年セカンド「HELL AMONG THE YEARLINGS/若き日の孤独」
このあとにも当然数枚のアルバムが発売されていると
思うが、私は持ってなくてしかも情報もない。

人間の本性を静かにだけど強力に歌ってしまう彼女の
強さはいったいどこから来るのだろうか。
古いブルーグラスやオールド・タイム・
ミュージックの世界には少なからず歪んだ欲望の歌
などはあったように記憶してるけど、
それに似た歌をいまのこの時代に、苦味の残る
題材をしかも若い女が歌うことに衝撃を感じた。
プロデューサーはどこに魅力を感じたのだろうか。
私には「暗くて静かで無気味さが残る」のだ。
まぎれもなく新しいシンガー&ソングライターだ。

しかし、このアルバムを聞くのが遅すぎた。
いかに毎日が音楽的生活でないのか、バレちゃった。







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    Rocking' Chair
    収録曲
    1.Country blues
    2.Wall ofTime
    3.Banks of The Ohio
    4. Any Old Time
    5. Crazy
    6. I’m Coming Back But I Don’tKnow When
    7. I’ll See You in My Dreams
    8. Put Me On The Trail to Carolina
    9. No9 Train
    10. Warp your Troubles In Dreams
    11. Lullaby In Ragtime
    12. Rockin’ Chair
    12. When I’m Gone

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    Take Me In Your Lifeboat
    /The Blueside of Lonesome


    1.How Mountain Girls Can Love
    2.Blue Ridge Cabin Home
    3.Kentucky Waltz
    4.Let Him Go On Mama
    5.It's Mighty Dark To Travel
    6.Take Me In Your Lifeboat
    7.My Oklahoma
    メンバー:
    Yoshie Sakamoto / Vocal
    Masuo Sasabe / Guitar, Vocal
    Yasuhisa Kato / Mandolin, Vocal
    Ryukichi Hayakawa / Banjo, Vocal
    Hiromu Teshima / Fiddle, Vocal
    Akihide Teshima / Bass

    制作:The Blueside ob Lonesome
    技術:Ryukichi Hayakawa, Hiromu Teshima
    デザイン&絵:Ashura Benimaru Itoh

    リルコミの紹介
    ----------
    130320IMG.jpg
    SOMEDAY/Yoshie Sakamoto
    1. My Shoes Keep Walking Back To You
    2. Someday
    3. Till A Tear Becomes A Rose
    4. Here Comes My Baby Back Again
    5. If My Heart Had Windows
    6. Blue Kentucky Girl
    7. I'll Take Care Of You
    8. You Take Me For Granted
    9. Under Your Spell Again
    10. In The Garden
    11. You Ain't Woman Enough
    12. We Must Have Been Out Of Our Mind(Duet with Takaaki Sakamoto)
    13. We'll Meet Again

    CDの購入はメールでこちらへMAIL
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    売価 ¥1980
    お問い合せ
    ビーオーエムサービス
    ●解説のリルコミ
    「IT'S A CRYING TIME」CDで復活!リルコミだあ

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    A New Peace Within / LEONA 111022.jpg

    1. A New Peace Within
    2. International Date Line
    3. Little Cabin Home on the Hill
    4. Endless Summer
    5. Close By
    6. Roly Poly
    7. Cherokee Shuffle
    8. Life's Inspiration
    9. Gypsy Spin
    10. Shade's of Blue
    11. Nobody's Love is Like Mine
    12. Soldier's Joy
    ●解説のリルコミ
    本日は臨時号です!リルコミだあ
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    Tequila Circuit/Hello, Old Friend
    定価¥2,500
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    ●解説のリルコミ
    /テキーラ・サーキットのnew CDだよのリルコミで~す

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