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2018-08

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BUTCH ROBINS/FRAGMENTS OF MY IMAGICNATION!リルコミだあ

梅雨の季節独特の曇り&蒸し暑さの小平からこんばんは。

押し入れに塩漬けになっていたLPレコードを紹介していますが、これは
ブッチ・ロビンスの二枚目のソロアルバム。1977年、ラウンダーレー
ベルから発売された。とにかくこれは私にとって大好きな一枚で、70年
代に現れた「ニューグラス」を象徴する大変貴重で優雅なバンジョーのア
ルバムです。主人公ブッチ・ロビンスは、熱烈なビル・モンロー・ファン
のお父さんの影響でバンジョーを弾き始め、「将来はな、ブッチ、必ずブ
ルーグラス・ボーイズのバンジョー弾きになれ!」と言われ続けて成長す
る。お父さん、カルビン・ロビンスの夢は、息子がビル・モンローの隣り
に立って、ブルーグラス・ボーイとしてバンジョーを弾く姿だった。

ところが、お父さんの期待は早くに裏切られて、こともあろうに異端児と
ブルーグラス界から敬遠されていた「ニューグラス・リバイバル」のベー
ス弾きとしてデビューを飾った。ジョン・コーワンが見つかるまでの間だ
ったが、「息子はベースも上手だった」とお父さん、早くも豹変したのだ。
こうしてデビューをしたブッチも、正体はバンジョーマンである。きっと
ニューグラス・リバイバルとのツアー途中で、あらゆるバンジョー曲を試
し、練習を積み重ねながら旅を続けていたのだろう。バンドミュージック
としての素晴らしいまとまりが聴けるのだ。



アルバムはスクラッグスの「Earl's Breakdown」でキックオフ。凄まじい
緊張感に襲われた夜を思い出した。いえいえ、ブッチではなく影の存在だ
が、ほぼこのアルバムの主人公と言ってもよいサム・ブッシュの凄いフィ
ドルブレークに鳥肌になったのだ。次の曲、マンドリンチューンの「Sli
ppin on Ice」ではもっと主役が明確になって、サムのソロに向かって、
「何て凄いんだ」と声をかけたことも思い出した。ここではフェイザー?
をかけた二本のバンジョーソロが何とも美しい。ブッチと共に弾くのは若
きベラ・フレックだ。この頃はまだニューヨークの「テイスティ・リック
ス」にいたベラが登場している。リズムに特長があるバンジョーソロです。

三曲目になると、ニューグラスのマニアじゃなくてもイントロが流れただ
けで「こいつはニューグラス・リバイバルだ」と解る。そうです、単なる
バンジョーのソロアルバムにはしなかった制作意図とか、曲の構成なども
アルバム全部を含めてサム・ブッシュによる支配があるのだ、ということ
をこの曲で納得するのだ。しかし、そのお陰でブッチ・ロビンスというバ
ンジョーマンのお名前が、私の心の中で不滅なのだ。「Twelve O'Clock,
eh Sonny」ここでサムは、フェンダーのエレキマンドリンを弾いている。
フィドル、マンドリン、エレキマンドリンを弾くサムは正しくスーパーマ
ン? 私的には「Fly Through The Country」でスライドで弾くドブロマン
ドリンがもっと好きだ。

四曲目はバンジョーチューンの「Rural Retreat」だが、メロディがとて
も美しく、ニューグラス・リバイバルの名前のアルバムでもトラッドで美
しい展開の曲を見つけることが出来るが、(その手法ともいえるが)ここ
ではブッチのバンジョーソロが抜群に冴えている。うっとりするバンジョ
ーソロにはなかなかお目にかかれないが、数少ない1曲です。ここまで四
曲、すべてインストのみである。アルバムをトータルしてもブッチくんの
ボーカルは3曲のみ。3曲でも頼りないブッチくんのリードボーカルを包
むように大迫力のコーラスをつけているのはもちろん、サム・ブッシュと
ジョン・コーワン、カーティス・バーチです。

このアルバムにまつわる思い出は沢山あって、ここでは書ききれませんが、
その後のブッチ・ロビンスはめでたく「ビル・モンロー&ブルーグラス・
ボーイズ」のバンジョーマンとなって大活躍をした。いつだったか、ブル
ーグラス・ボーイズに息子ブッチが在籍中に、お父さんのカルビンが来日
したことがあった。「日本のブルーグラス・フレンドに会いたい」「日本
のフェスを見たい」という長年の夢を実現させたのだった。来日中のある
日、我が家に泊まったカルビンに日本の思い出を作らせるために、私は近
所の悪ガキと一緒に銭湯に連れて行った。カルビンは「みんなが裸だ!だ
けど私は脱がないぞ」とごねたり、服を脱いでからも熱い湯船に「入れな
い」とオーバーアクションで子ども達を笑わせたり、トータルするとかな
りの役者だった。もちろん、息子自慢はきりがなかった。

70年代を疾走したニューグラス・リバイバルの「バンジョー・アルバム」
といっても過言ではないほどのブッチ・ロビンス、珠玉のソロアルバムだ。





コメント

70年代ブルーグラス

♪あの頃のブルーグラス、熱かったですね。ジンさんの書いたライナー、読みましたよ。
最近、PBさんがやたらブルーグラスやオールド・タイム応援に張り切っておりますが、どうも腑に落ちません。何でなのでしょうかね?恐らく音楽ネタが尽きたので、ルーツ・ミュージックにシフトした観が強いのですが。これは僻みですかね。あの頃、こうした音楽に惚れこんでいた島田さんや、三井さんなどの応援でしたら、納得できるのですが…。
音楽ライターって、食っていくためには貪欲でなければ、ですね。。真似しなければ(笑)。

katsuどの
あの時代は音楽がまだストレートな時代でした。
その中でNGRだけが複雑というかコード展開やリズムが
ブルーグラスから見ると変わっていました。
いまはクリス・シーリに代表されますがとにかく展開が速い。
PBさんがブルーグラスやオールドタイムを好きになったのは
宝塚のサブ氏の影響が大のようです。

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    1.Country blues
    2.Wall ofTime
    3.Banks of The Ohio
    4. Any Old Time
    5. Crazy
    6. I’m Coming Back But I Don’tKnow When
    7. I’ll See You in My Dreams
    8. Put Me On The Trail to Carolina
    9. No9 Train
    10. Warp your Troubles In Dreams
    11. Lullaby In Ragtime
    12. Rockin’ Chair
    12. When I’m Gone

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    Take Me In Your Lifeboat
    /The Blueside of Lonesome


    1.How Mountain Girls Can Love
    2.Blue Ridge Cabin Home
    3.Kentucky Waltz
    4.Let Him Go On Mama
    5.It's Mighty Dark To Travel
    6.Take Me In Your Lifeboat
    7.My Oklahoma
    メンバー:
    Yoshie Sakamoto / Vocal
    Masuo Sasabe / Guitar, Vocal
    Yasuhisa Kato / Mandolin, Vocal
    Ryukichi Hayakawa / Banjo, Vocal
    Hiromu Teshima / Fiddle, Vocal
    Akihide Teshima / Bass

    制作:The Blueside ob Lonesome
    技術:Ryukichi Hayakawa, Hiromu Teshima
    デザイン&絵:Ashura Benimaru Itoh

    リルコミの紹介
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    SOMEDAY/Yoshie Sakamoto
    1. My Shoes Keep Walking Back To You
    2. Someday
    3. Till A Tear Becomes A Rose
    4. Here Comes My Baby Back Again
    5. If My Heart Had Windows
    6. Blue Kentucky Girl
    7. I'll Take Care Of You
    8. You Take Me For Granted
    9. Under Your Spell Again
    10. In The Garden
    11. You Ain't Woman Enough
    12. We Must Have Been Out Of Our Mind(Duet with Takaaki Sakamoto)
    13. We'll Meet Again

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    坂本愛江の HP


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    IT'S A CRYING TIME


    Banjo-Eiichi Shimizu
    Guitar-SatoshiYamaguchi
    Mandolin-Kazuyoshi Ohnishi
    Bass-Akira Katsumi
    Fiddle-Morishige & Takada
    売価 ¥1980
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    ●解説のリルコミ
    「IT'S A CRYING TIME」CDで復活!リルコミだあ

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    A New Peace Within / LEONA 111022.jpg

    1. A New Peace Within
    2. International Date Line
    3. Little Cabin Home on the Hill
    4. Endless Summer
    5. Close By
    6. Roly Poly
    7. Cherokee Shuffle
    8. Life's Inspiration
    9. Gypsy Spin
    10. Shade's of Blue
    11. Nobody's Love is Like Mine
    12. Soldier's Joy
    ●解説のリルコミ
    本日は臨時号です!リルコミだあ
    オフィシャルHP
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    Tequila Circuit/Hello, Old Friend
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