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2019-11

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松茸豊作の便りを聞いて!リルコミだあ

天気予報では朝が寒くなってくると言ってたが一向にその気配なしが続く小平から
こんばんは。

そして今年は松茸の当たり年だそうだ。夏、猛烈に暑く秋になった頃に適度な雨が
降ったのがよかったらしく、産地はみな豊作で、松茸狩人たちはいずれもホクホク顔
らしい。しかし、松茸である。私は記憶にある限りこれまで三回口にして味わったこと
がある。一回は高校生のとき自宅に戻ると、めったに家事などを手伝わない叔父が
玄関横の外で七輪の上で何かを焼いていた。この人、結核を患って青白い顔をして
いたが、れっきとした会社社長で当時の私の父親代わりだった。「いい匂いだな」と
声をかけると「これが松茸だ」と教えてくれた。手にした内輪でパタパタさせて、いい
匂いのする煙を扇いで嗅がせてくれた。真面目な顔して人をからかうクセが出ていた。

食事前、「ワシのいた飛騨高山からの贈り物じゃ」と珍しく威厳を見せつけたお爺ちゃ
んは、以前飛騨高山の村長をしていたらしい。高山じゃ、秋になれば食べる物だと威張
って話したが、何分の一かに裂かれた焼き松茸のてんこ盛りが食卓に置かれると、
「オー、」ともホーともつかない感嘆詞を張り上げたのは元村長だけだった。しかし、
アパートに下宿している7人の学生を含む家族一同13人の食欲は素晴らしくて、焼き
松茸はほぼ瞬間のうちに消えていた。次に私が松茸を食べられたのは、池袋西口の
きちんとした日本料理屋さんだった。松茸のフルコースが出て来て、「これは夢か!」と
思いながらも遠慮なしにガツガツと食べ尽くした。これまでの生涯で最高にイカした瞬間
だと幸福感に包まれて満腹だった。しかもロハだった!のだ。

何を隠そう、この日は生まれて初めての「お見合い」だった。お爺ちゃんのゴルフ仲間に
中華料理店のやっぱりおじいちゃんがいて、高校生の間中私は二人のキャディーをやら
されていて、日曜日にゴルフ場の他に遊びに行けないから心からこの二人を恨んでいた。
ところが、私が社会人となったら中華料理屋のお婆ちゃんが、「早く結婚しましょ」とうるさく
つきまとって仕方のない毎日となっていた。亭主のお爺ちゃんに「うるさいけど」と言っても
痴呆のように笑ってるだけでお話にならなかった。「じゃあ、一回だけだったら」という条件
でお見合いしたのが、この日だった。名前は解っても顔の解らないお見合い相手はミステ
リーだったが、いざ会うと銀行に務める年上のキャリアウーマンだった。美人だった。

こっちは悪ぶったチンピラみたいな話題しか口から出て来ないヒョロヒョロな正体を相手に
見抜かれると、あとはもう食べるだけしかなかった。そこに出たのが松茸料理だった。相手
もどうやら義理でお見合いに出て来たらしく、私に吊られてか無言でどんどん食べていた。
三回目は市川市のカメラマン宅で土瓶蒸しをいただいた。ジューンアップル誌の発行を始
めたばかりの頃で、経済的に困窮を極めていたその頃だったせいかいま振り返ると、この
ときの松茸の味と香りが最も印象的ではっきりと覚えている。しかし、それから数十年、食
べていない。「食べよう」という気がないからだと友人は言うが、結婚もして子ども生まれて
家庭が出来上がると松茸どころじゃないよというのが本音である。それでも生涯で三回とは
少ない方なのか。出来るなら高校生のときと同じ焼き松茸をもういちど味わってみたい。

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    Rocking' Chair
    収録曲
    1.Country blues
    2.Wall ofTime
    3.Banks of The Ohio
    4. Any Old Time
    5. Crazy
    6. I’m Coming Back But I Don’tKnow When
    7. I’ll See You in My Dreams
    8. Put Me On The Trail to Carolina
    9. No9 Train
    10. Warp your Troubles In Dreams
    11. Lullaby In Ragtime
    12. Rockin’ Chair
    12. When I’m Gone

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    Take Me In Your Lifeboat
    /The Blueside of Lonesome


    1.How Mountain Girls Can Love
    2.Blue Ridge Cabin Home
    3.Kentucky Waltz
    4.Let Him Go On Mama
    5.It's Mighty Dark To Travel
    6.Take Me In Your Lifeboat
    7.My Oklahoma
    メンバー:
    Yoshie Sakamoto / Vocal
    Masuo Sasabe / Guitar, Vocal
    Yasuhisa Kato / Mandolin, Vocal
    Ryukichi Hayakawa / Banjo, Vocal
    Hiromu Teshima / Fiddle, Vocal
    Akihide Teshima / Bass

    制作:The Blueside ob Lonesome
    技術:Ryukichi Hayakawa, Hiromu Teshima
    デザイン&絵:Ashura Benimaru Itoh

    リルコミの紹介
    ----------
    130320IMG.jpg
    SOMEDAY/Yoshie Sakamoto
    1. My Shoes Keep Walking Back To You
    2. Someday
    3. Till A Tear Becomes A Rose
    4. Here Comes My Baby Back Again
    5. If My Heart Had Windows
    6. Blue Kentucky Girl
    7. I'll Take Care Of You
    8. You Take Me For Granted
    9. Under Your Spell Again
    10. In The Garden
    11. You Ain't Woman Enough
    12. We Must Have Been Out Of Our Mind(Duet with Takaaki Sakamoto)
    13. We'll Meet Again

    CDの購入はメールでこちらへMAIL
    1枚2,500円+送料

    坂本愛江の HP


    ----------
    IT'S A CRYING TIME


    Banjo-Eiichi Shimizu
    Guitar-SatoshiYamaguchi
    Mandolin-Kazuyoshi Ohnishi
    Bass-Akira Katsumi
    Fiddle-Morishige & Takada
    売価 ¥1980
    お問い合せ
    ビーオーエムサービス
    ●解説のリルコミ
    「IT'S A CRYING TIME」CDで復活!リルコミだあ

    ----------
    A New Peace Within / LEONA 111022.jpg

    1. A New Peace Within
    2. International Date Line
    3. Little Cabin Home on the Hill
    4. Endless Summer
    5. Close By
    6. Roly Poly
    7. Cherokee Shuffle
    8. Life's Inspiration
    9. Gypsy Spin
    10. Shade's of Blue
    11. Nobody's Love is Like Mine
    12. Soldier's Joy
    ●解説のリルコミ
    本日は臨時号です!リルコミだあ
    オフィシャルHP
    ----------
    「Hello, Old Friend」 cd_tq1.gif

    Tequila Circuit/Hello, Old Friend
    定価¥2,500
    ●CDのHP
    ●解説のリルコミ
    /テキーラ・サーキットのnew CDだよのリルコミで~す

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