AX

2017-04

Latest Entries

ジャズ・ピアノの秋吉敏子60周年記念コンサートのリルコミだあ

このごろの朝はめっきり寒くなって、
しかも日の出も六時近くなった。
五月頃、四時前には空が白けていたのと
くらべると、すでに二時間もずれてる。
ガリレオじゃないが地球が自転公転を
繰返してることが分かるような......。
日が沈むのが早くなれば私たち職人は
仕事時間が短くなって、いきおい
現場へ少しでも早く行くようになります。
きょうも小金井の現場だったが、
朝七時に「いつ現場は開くのか」と
携帯が掛かって来た。
きのうまで優雅に温泉旅行へ行ってた
「板金屋」さんが早くも現場に着いたという。
張りきりすぎじゃないかとからかったが、
本人はやる気満々で押してくる。
マイカーに乗って早めの出勤となった。
こんばんは。

板金屋さんの主なお仕事はトタン屋根を葺く
仕事だったり、あるいは今回のように
キッチンの流台まわりの「水切り」だが、
これはステンレス加工した枠を、流台に
かぶせるもの。どんな流台セットにも水切り
は必ず施工されるもので、なくてはならない
工事なのだ。おじさん、細かく寸法を
とってると「角(かど)が合わねえ」を連発。
マンションの建てつけが狂っていて寸法が
取れないのでいらいらしていた。
およそ一時間ちょっと奮闘して加工するため
自宅作業場に戻っていった。
「きょう終わらせる」とどこまでもやる気が
溢れていたが、温泉が効いたのだろうか。

ジャズピアノの秋吉敏子さんが、今年で
プロデビュー60年を迎えた。ついでに渡米
して50年だそうである。記念のコンサート
が12月4日(月)、赤坂のサントリーホー
ルで開かれる。03年に解散した「トシコ・
アキヨシ・ジャズ・オーケストラ」をアメリ
カから呼んでワンナイトだけのパフォーマン
スだから各地で注目されている。
日本人が本場のジャズ界で大成功をおさめる
なんてことは、まずあり得ないことだ。
その不可能なことを秋吉さんは、日本人でた
だ一人やってのけた。99年ジャズの殿堂入
りし、今年全米のジャズマスターにも選ばれ
た。50年前に決心して渡米し、必死にジャ
ズと格闘した結果の栄光だった。

1929年、満州国南部で四人姉妹の末っ子
として生まれ、現在77才。
満州国(現遼寧省)には17才までの多感な
時期を過ごしているが、ピアノは小学校一年
生からはじめたという。母親が当時としては
モダンな人でオルガンを弾き、洋ものレコー
ドを聞いていたらしい。
戦後、別府に戻った秋吉家は食糧難の中、奮
闘する。そんなある日、ダンスホールの前を
通ると「ピアニスト求む」の張り紙を見つけ、
運命のドアを押したのだった。
その後、福岡市で本格的にジャズに取り組む。
ラグタイムを身に付け、そのスイング感に酔
ったと振返っている。

1948年夏、18才で上京。
プロのジャズピアニストとして完全な独立生
活がはじまる。「一人でやっていけたのは、
母のスパルタ教育のおかげ」と語っている。
活動場所は米軍の「将校クラブ」の他、銀座
のナイトクラブなどだった。
ナイトクラブへは「シックス・レモンズ」と
いうバンドで出ていた。メンバーにはフラン
キー堺(ドラムス)、松本文男(トランペッ
ト)、渡辺辰郎(アルト)、平野快次(ベー
ス)など錚々たるミュージシャンが揃ってい
た。しかし、マイルス・デイビスなどの新し
いジャズに引かれてコピーをはじめる。
そして若い渡辺貞男と「コージー・カルテッ
ト」を結成。渡辺はチャーリ-・パーカー系
の唯一の日本人だった。1952年だった。

翌53年、秋吉さんはオスカー・ピーターソ
ンに見い出される。有楽町の日劇で「ピータ
ーソン・トリオ」を初めて見て、そのやり方
に感動。ピアノ+ドラム&ベースではなく、
まったくのトリオ・サウンドが素晴らしかっ
た。真に目を開かせてくれた人だという。
このあとライブハウスでプレイしてた秋吉さ
んをピーターソンが見て聞いて、来日してい
たノーマン・グランツに紹介して、ラジオ東
京(現TBS)で録音された。ピーターソン
が「君のプレイは録音した方がいい」という
鶴のひと声が秋吉さんのレコードデビューと
なった。よっぽど心に来る音を出してたのだ
ろうか。共演者にはレイ・ブラウン、ハーブ
・エリス、JC・ハードがそろっていた。

このあと彼女は横浜で活動して食べていくが、
次第に「アメリカ」が恋しく思うようになっ
ていき、56年27才のとき渡米する。
渡米のきっかけは自身のレコードがアメリカ
で発売されているという現実が大きかった。
ノーマン・グランツ氏は帰国後、ノーマンレ
ーベルから秋吉敏子のレコードを全米発売を
して、専門誌「ダウンビート」で星三つの評
価を得ていた。最高評価は星五つだが、外国
の日本人のレコードがダウンビート誌で評価
されること自体が快挙だった。こんな背景が
彼女の渡米心をくすぐった。
このあとのストーリーも続くのだが、もしも
興味のある方は「ジャズと生きる」(岩波新
書)をご覧いただきたい。
身についた音楽の芽が終戦の別府からアメリ
カで大きく成長していく過程が、生々しく語
られていく。ジャズか、と他人事では済まさ
れない音楽への気持ちが書かれている。
10年前に初版が出たが、これを読んでから
少しづつジャズが深まったように思っている。
コンサートも楽しそうだなあ。












コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://jin3.blog6.fc2.com/tb.php/414-2c801fe6

イノセンス オリジナル・サウンドトラック

BSで放送されたのを観てすぐ買って、夜、余計な生活の音を排除して聞きました。CDウォークマンでボリュームちょっと大きめで、サラウンドをかけて聞きました。謡シリーズに鳥肌たちまくりでした。ほとんどこれは恐怖体験です。和太鼓の音に恐怖を感じるなんて初めてです

«  | HOME |  »

APPENDIX

jin3

jin3

ササキジンの
Little Community
Talkingへ
ようこそ

--------------------
ご意見やご感想などは
こちらへ
--------------------
ライブのお知らせ
NEW !
イッツア・クライングタイム
5月5日
170405kodairact.jpg
--------------------
NEW !
170101kameno.jpg
Rocking' Chair
/Tatsuo Kameno

お買い求めは
●亀野達夫へ
(¥2500国内は送料無料)
メール

または
BOMサービス


MONTHLY

CATEGORIES

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

DVDの案内

CDの案内

    170101kameno.jpg

    Rocking' Chair
    収録曲
    1.Country blues
    2.Wall ofTime
    3.Banks of The Ohio
    4. Any Old Time
    5. Crazy
    6. I’m Coming Back But I Don’tKnow When
    7. I’ll See You in My Dreams
    8. Put Me On The Trail to Carolina
    9. No9 Train
    10. Warp your Troubles In Dreams
    11. Lullaby In Ragtime
    12. Rockin’ Chair
    12. When I’m Gone

    お買い求めは
    ●亀野達夫へ(¥2500国内は送料無料)メールで

    または
    BOMサービス
    ----------


    141015_0001.jpg

    Take Me In Your Lifeboat
    /The Blueside of Lonesome


    1.How Mountain Girls Can Love
    2.Blue Ridge Cabin Home
    3.Kentucky Waltz
    4.Let Him Go On Mama
    5.It's Mighty Dark To Travel
    6.Take Me In Your Lifeboat
    7.My Oklahoma
    メンバー:
    Yoshie Sakamoto / Vocal
    Masuo Sasabe / Guitar, Vocal
    Yasuhisa Kato / Mandolin, Vocal
    Ryukichi Hayakawa / Banjo, Vocal
    Hiromu Teshima / Fiddle, Vocal
    Akihide Teshima / Bass

    制作:The Blueside ob Lonesome
    技術:Ryukichi Hayakawa, Hiromu Teshima
    デザイン&絵:Ashura Benimaru Itoh

    リルコミの紹介
    ----------
    130320IMG.jpg
    SOMEDAY/Yoshie Sakamoto
    1. My Shoes Keep Walking Back To You
    2. Someday
    3. Till A Tear Becomes A Rose
    4. Here Comes My Baby Back Again
    5. If My Heart Had Windows
    6. Blue Kentucky Girl
    7. I'll Take Care Of You
    8. You Take Me For Granted
    9. Under Your Spell Again
    10. In The Garden
    11. You Ain't Woman Enough
    12. We Must Have Been Out Of Our Mind(Duet with Takaaki Sakamoto)
    13. We'll Meet Again

    CDの購入はメールでこちらへMAIL
    1枚2,500円+送料

    坂本愛江の HP


    ----------
    IT'S A CRYING TIME


    Banjo-Eiichi Shimizu
    Guitar-SatoshiYamaguchi
    Mandolin-Kazuyoshi Ohnishi
    Bass-Akira Katsumi
    Fiddle-Morishige & Takada
    売価 ¥1980
    お問い合せ
    ビーオーエムサービス
    ●解説のリルコミ
    「IT'S A CRYING TIME」CDで復活!リルコミだあ

    ----------
    A New Peace Within / LEONA 111022.jpg

    1. A New Peace Within
    2. International Date Line
    3. Little Cabin Home on the Hill
    4. Endless Summer
    5. Close By
    6. Roly Poly
    7. Cherokee Shuffle
    8. Life's Inspiration
    9. Gypsy Spin
    10. Shade's of Blue
    11. Nobody's Love is Like Mine
    12. Soldier's Joy
    ●解説のリルコミ
    本日は臨時号です!リルコミだあ
    オフィシャルHP
    ----------
    「Hello, Old Friend」 cd_tq1.gif

    Tequila Circuit/Hello, Old Friend
    定価¥2,500
    ●CDのHP
    ●解説のリルコミ
    /テキーラ・サーキットのnew CDだよのリルコミで~す

書籍の案内

お知らせ

    当ブログはOperaではレイアウトが崩れることがあります。 Opera以外のブラウザでご覧下さい。
    メールアドレスは不定期に替えています。 メールでのお便り、ご意見、ご要望、などの際はメルアドの確認をお願いします。

    ササキジンへのご意見ご要望はこちらへ
    ブログのテクニカルな質問などはオーミへどうぞ