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2020-07

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平塚「グラス・オープリ」で秋元慎バンドを見たのリルコミだあ

ここのところ台風9号が来る前から蒸し暑い日が続き、
きょうも時々雨がふりながらも蒸し暑かった。あの爽や
かな秋風はいつ吹いてくれるのだろうかと心待ちしてい
るのに、空を見上げると雨雲だらけだった。蝉だけは狂
ったように鳴いている大きな椎木の前をお豆腐やさんの
ラッパの枯れた音が通って行く。わずかに秋を感じられ
た小平からこんばんは。

先週土曜日は「秋元慎バンド」ライブを見ようと銀座ロ
ッキートップに予約のオーダーを入れると、すでに満員
札止で立見しかありません状態だった。エッと驚いたが、
恐るべし秋元慎バンドの超人気ぶりに納得のあきらめだ
った。そこで翌日曜日、つまり昨日だったが神奈川県平
塚市の「グラス・オープリ」まで出かけて、そこにゲス
ト出演したところをバッチリ見て目的を達成した。さて、
その第28回を数える「グラス・オープリ」は、主催が
グラス・ファミリー平塚というブルーグラスとカントリ
ーが大好きな情熱集団である。これまで私はその存在を
耳にはしていたものの、恥ずかしながら今回が初体験だ
った。

妻と午後一時の開演をめざして午前九時すぎには家を出
たものの、JR八王子駅から横浜線を選択したためか予
想以上に時間がかかり、JR平塚駅に着いたときは12
時をまわっていた。めざす会場のホテル・サンライフガ
ーデンへは、平塚駅からシャトルバスが運行されている
とあった。しかし数十年も来ない間にすっかり様変わり
して都会になってしまった平塚駅前をあちこちうろうろ。
まるで方向が定まらない。するとテンガロンハットらし
きものをかぶったおばちゃん集団を見つけて、そのあと
を追ったがこちらはストレンジャー、ついに捕まえそこ
ねてしまった。

しかたなく駅前交番にシャトルバスの停留所を聞くと、
すでに数十人に訪ねられたというお巡りさん、ぶっきら
ぼうに目の前の道路を指差し、「その辺に立ってると来
る」と教えてくれた。するとどうだろうか、妻の「分か
りました」とお礼をいってる姿を見て聞いていたように、
おばちゃんやおじさんがぞろぞろと、あちこちから私た
ちのそばに集って来るのだった。「この人たちも同じ目
的なんだろうか」と考えているうちにシャトルバスが到
着。笑顔の運転手さんが、「ずっと満員なもので時間を
守れていません」すみませんと繰返して出発。

やはりシャトルバスいっぱいのお客さんは、おじいちゃ
んもおばあちゃんも「グラス・オープリ」にやって来た
のだった。私は長い間コンサートを見に行った経験があ
るけど、それこそ何百回もさまざまなブルーグラスとカ
ントリー系のコンサートに通って来たが、きょうのよう
なシャトルバスに乗って会場入りする経験はなかった。
そして何よりも不思議な気持にさせられたのは、シャト
ルバスに乗ったことではなくて、失礼だけど音楽にはま
るで縁のない普通の町の人のように見えた人々と一緒に
なって会場に行ったことだった。これからブルーグラス
って雰囲気じゃなかったのだ。

紅陽の間
紅陽の間

10分ほどで会場のホテル・サンライフガーデンに到着。
コンサート会場は5Fの「紅陽の間」だった。豪華絢爛
なシャンデリアがあるレセプション・ルームに舞台とP
Aを設備して、座席には白い木綿のカバーがかけられて
いかにもゴージャスな空間を演出してあった。ブルーグ
ラス・サミット?が開催できそうだ。私たちは移動しや
すいように端っこの席を選択。目の前がドリンク類のチ
ケットを売ってるカウンターで便利だし、美人が二人も
いる特等席だった。他にもホテル側は数名の美人を会場
に配して、座席へのご案内など素晴らしいサービスを提
供していた。

かわいい!
かわいい!

これでもコンサートは無料なのだった。地元平塚市の企
業に協賛金をいただいたからだと主催氏が説明したが、
大変な努力には頭が下がる思いだ。評論家島田耕さんも
登場した。相変わらずの白いタンクトップでアフリカン
な肌色はリゾート満点。「台風で植えてあったもみの木
が倒れた」という。私はもみの木を「椎の木」と間違え
て、「あれは根っ子が強くて倒れないけど」とアドバイ
スした。帰りの電車の中で間違いに気がついたけどあと
のまつりだった。懐かしい知人、大昔の「コト-・グラ
ス」のマンドリン弾きの伊藤さんも来た。昔話しに大笑
いしてるとご挨拶が始まり、もうすぐ開演だった。

午後一時。トップバッターは地元のベテランバンド「オ
ールド・グラス」。軽妙なMCで完全にお客さんを掴ん
で、大きく笑いが起きることもあった。自分たちは人前
で演奏したがらない「ひきこもり系」で、きょうのため
に合宿をしましたとMC氏。平均年齢は50歳代か。少
しだけ固さが見えたけど、三拍子の?・・・・曲名が思
い出せない。マンドリンの絡みがよかった曲だった。私
もかなりやきがまわってきたようだ。まあ、硬軟のブル
ーグラスを取混ぜてカチッとすき間なく表現が出来たか
ら、合宿の成果ありだった。弾きこもらないでどんどん
やってほしい。

丹沢ブルーグラス
丹沢ブルーグラス

二番目は箱根フェスではお隣同士の間柄の「丹沢ブルー
グラスサークル」の登場だ。総勢15人ほどの大所帯バ
ンドだが、老いも若きも上手も下手も皆で楽しむをもっ
とうにサークルが出来て、現在はおよそ80名を数える
までになったそうだ。そのうちから精鋭がそろってのス
テージだから、非常にシンプルに暖かくて楽しい演奏が
溢れるステージになった。とにかくもMC役の三瓶さん
が絶好調で、ゆっくり丁寧に間を外したりしての絶妙な
話しは、上野の鈴本の高座で聞いてるような気分だった。
珍しいオートハープ・リードで始まった「母からの便り」
やギターの間奏がよく出来ていた「ゴールデン・スリッ
パ-」など選曲が分かりやすくて非常によかった。

三番手に登場したのは横須賀からの「ザ・ブルーグラス
・ピッカーズ」。赤いブレザーに白いズボン。全員が白
っぽいテンガロンハットという正真正銘一時期のアメリ
カンを意識したスタイル。もっといえばレスター&アー
ルのフォギー・マウンテン・ボーイズを意識しているの
かも知れないが、あれはレスターとアールのみが赤だっ
た。とにかくも女性三名がフィーチュアされた六人編成
の、ブルーグラス・インスツルメンツが全部そろったデ
ラックス・バンドである。ステージの入り方にも工夫が
あったり、ビッグ・サウンドも非常に均整が取れてて、
加えて全員に笑顔があるし、プロのまとまりをめざして
いるように見えた。是非がんばってほしい。

四番手はやはり平塚が地元の「カントリー・ハーツ」の
登場だった。ここには主催者を代表してご挨拶をした伊
藤克己さんがいた。大きい体に似合わずマンドリンを弾
いているが、バンド全体は30数年という歴史を感じさ
せるまとまりがあった。途中の余興で山本リンダの「ど
うにも止まらない」をやったときは、お客さんへのサー
ビス精神でやったのだろうが、ブルーグラスをやってる
ときよりも真剣な目で、まるで余興になってないところ
が楽しかった。私とは旧知のナオミくんはしっかりバン
ジョーを弾けてて、弾けてなかった頃を思うとそれだけ
で感動したのだった。ホルモン山ちゃんのフィドルはP
Aのオペレータ-が間違えて、やたらにバカデカ音フィ
ドルだったのは残念だった。

秋元慎バンド
秋元慎バンド

10分の休憩後の午後3時に待望の「秋元慎バンド」が
満を持して登場した。リーダーの秋元慎のマンドリン、
広田みのりのリードボーカルとギター、現在は甲府に住
む村方和彦のバンジョー、そしてこちらも埼玉に住んで
るというウッドベースの塚本整。「バンジョーとベース
が関東に移ったので、神奈川県あたりがいちばん集りや
すい」と苦笑しながらリーダーが話していたが、バンド
としてのまとまりは距離や練習回数に関係なく、すべて
の曲で素晴らしバランスを見せていた。さすがによく鍛
えた20年間を彷佛していた。広田みのりも相変わらず
の美声だった。このボーカルが超人気の原因だったかと
アンコールに歌われた「りんごの木の下で」を聴いて思
った。久しぶりに聴いた神戸ブランドのブルーグラスが
気持よかった。

この他にカントリーのバンドが二つ出て午後五時頃にす
べてのプログラムが終わった。フライド・バンドという
カントリー・バンドには懐かしい辻田巌さんの顔もあっ
た。ジミー時田さんなどでベースを弾いていた知る人ぞ
知る人物だ。残念ながら私はカントリー方面には詳しく
はない人なので、コンサート評は書けない。しかし、両
バンドともにベテランで安定感のある演奏と歌を聞かせ
てくれた。ファイナルでは「ユー・オール・カム」が大
合唱されて、今年の「グラス・オープリ」が終わった。

演奏終了後
演奏終了後

このコンサートに初めて来てみて驚いたことは、お客さ
んが300人くらい集って、しかも大半はブルーグラス
のバンドを熱心に見ていることだった。シャトルバスの
中で出会った普通に見えたおじさんも、実はむかしバン
ジョーを弾いていて毎年これを楽しみにしてると帰りの
バスの中で語っていた。普通の町で見るようなおばちゃ
んたちも、丹沢ブルーグラスサークルのステージでは目
が輝いていた。秋元慎バンドは、そんな大勢のブルーグ
ラス・ファンにとっては正に待望のバンドだった。ほと
んどの観客が身を乗り出して楽しんでいた。少し横に座
っていた人は一曲づつメモしていたと妻が教えてくれた。
会場全体が秋元慎バンドをピークに盛上がった。

茅ヶ崎親爺とホル山
茅ヶ崎親爺とホル山

素晴らしいバンジョー・プレイには凄まじい拍手と歓声
がかかった。微妙なコーラスには水を打ったように静か
になった。つまり会場全員が素敵なブルーグラス・ファ
ンだったという何ともうれしい気持が込み上げてくるの
だった。グラスファミリー平塚はこつこつと大変な仕事
を積み上げて、すっかり市民に根ざしている。ここがベ
ストなところだと感激した日曜日の午後だった。














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    Rocking' Chair
    収録曲
    1.Country blues
    2.Wall ofTime
    3.Banks of The Ohio
    4. Any Old Time
    5. Crazy
    6. I’m Coming Back But I Don’tKnow When
    7. I’ll See You in My Dreams
    8. Put Me On The Trail to Carolina
    9. No9 Train
    10. Warp your Troubles In Dreams
    11. Lullaby In Ragtime
    12. Rockin’ Chair
    12. When I’m Gone

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    Take Me In Your Lifeboat
    /The Blueside of Lonesome


    1.How Mountain Girls Can Love
    2.Blue Ridge Cabin Home
    3.Kentucky Waltz
    4.Let Him Go On Mama
    5.It's Mighty Dark To Travel
    6.Take Me In Your Lifeboat
    7.My Oklahoma
    メンバー:
    Yoshie Sakamoto / Vocal
    Masuo Sasabe / Guitar, Vocal
    Yasuhisa Kato / Mandolin, Vocal
    Ryukichi Hayakawa / Banjo, Vocal
    Hiromu Teshima / Fiddle, Vocal
    Akihide Teshima / Bass

    制作:The Blueside ob Lonesome
    技術:Ryukichi Hayakawa, Hiromu Teshima
    デザイン&絵:Ashura Benimaru Itoh

    リルコミの紹介
    ----------
    130320IMG.jpg
    SOMEDAY/Yoshie Sakamoto
    1. My Shoes Keep Walking Back To You
    2. Someday
    3. Till A Tear Becomes A Rose
    4. Here Comes My Baby Back Again
    5. If My Heart Had Windows
    6. Blue Kentucky Girl
    7. I'll Take Care Of You
    8. You Take Me For Granted
    9. Under Your Spell Again
    10. In The Garden
    11. You Ain't Woman Enough
    12. We Must Have Been Out Of Our Mind(Duet with Takaaki Sakamoto)
    13. We'll Meet Again

    CDの購入はメールでこちらへMAIL
    1枚2,500円+送料

    坂本愛江の HP


    ----------
    IT'S A CRYING TIME


    Banjo-Eiichi Shimizu
    Guitar-SatoshiYamaguchi
    Mandolin-Kazuyoshi Ohnishi
    Bass-Akira Katsumi
    Fiddle-Morishige & Takada
    売価 ¥1980
    お問い合せ
    ビーオーエムサービス
    ●解説のリルコミ
    「IT'S A CRYING TIME」CDで復活!リルコミだあ

    ----------
    A New Peace Within / LEONA 111022.jpg

    1. A New Peace Within
    2. International Date Line
    3. Little Cabin Home on the Hill
    4. Endless Summer
    5. Close By
    6. Roly Poly
    7. Cherokee Shuffle
    8. Life's Inspiration
    9. Gypsy Spin
    10. Shade's of Blue
    11. Nobody's Love is Like Mine
    12. Soldier's Joy
    ●解説のリルコミ
    本日は臨時号です!リルコミだあ
    オフィシャルHP
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    「Hello, Old Friend」 cd_tq1.gif

    Tequila Circuit/Hello, Old Friend
    定価¥2,500
    ●CDのHP
    ●解説のリルコミ
    /テキーラ・サーキットのnew CDだよのリルコミで~す

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